井上-中谷戦で浮き彫りになる日本でのボクシング人気
東京:”ザ・デイ “と銘打たれた5月2日は、日本のボクシング界にとって過去最大のイベントとなりそうだ。
井上尚弥(32勝27KO)のスーパー・バンタム級無差別級世界チャンピオンと中谷 潤人(32勝24KO)の “ビッグバン “戦だ。
両者とも無敗。リング誌のパウンド・フォー・パウンド・ランキングで井上は2位、中谷は6位。日本人2人がこのように上位に名を連ねるのは日常茶飯事だ。
東京ドームの55,000人分のチケットはとっくに完売し、ペイ・パー・ビューのチケットも同様だ。
栄光と、女性や子供たちを含む多くの人々にとってのスポーツの魅力は、かつてないほど大きい。日本ボクシング界は、殿堂入りした具志堅用高やファイティング原田をはじめ、歴史的に多くのチャンピオンを輩出してきたが、ファンはこれを「黄金時代」と称賛している。
2024年にデビューした吉良 大弥(3勝0KO2敗)や、今年初めにノニト・ドネアをストップした増田陸(10勝1KO9敗)のように、日本ではあまり知られていないボクサーたちが、軽量級で将来のチャンピオンを真剣に争っているのだ。
つまり、パーティーはすぐには終わらないということだ。
ある日の夕方、東京の下町にある蒸し暑い角海老ボクシング・ジムでは、十数人の男たちが土嚢袋を相手に励んでいた。
ミドル級5位の酒井幹生は、日本人がボクシングに惹かれるのは、ボクシングが個人に与える内面的な自信、彼が “サムライ・スピリット “と呼ぶものに惹かれるからだと語った。
彼のボクシングとの出会いは、父親がガッツと決意を教えるためにロッキーの映画を見せてくれたことだった。高校ではボクシング部に入った。
「子供の頃からパンチを打つのがかっこいいと思っていました」と彼はAP通信に語った。「強い男に憧れました」
井上と中谷のほかにも、近年バンタム級でチャンピオンになった日本人は何人かいる:堤 聖也(13勝3KO8敗)、武居由樹(11勝1KO9敗)、西田 凌佑(12勝1KO2敗)。
当然、5月2日のアンダーカードもスターが目白押し。同じく日本のスター、那須川天心(8勝1KO3敗)を破った伊藤の弟、井上拓真(21勝2KO5敗)は、元複数階級制覇王者の井岡一翔(32勝4KO1敗17分)を相手にWBCバンタム級のベルトを防衛する。
井上-中谷戦について、日本のボクシング専門家たちは、その多くがソーシャルメディア・チャンネルで、誰がどのように勝つかも含めて、話題が尽きない。
元OPBFスーパーバンタム級王者の和氣 慎吾は井上の勝利を確信している。元世界王者の畑山隆則は、井上はノックアウト勝ちを狙ってはいけないと警告する。
大方の予想では、井上の方が経験豊富で、スピード、距離の取り方、フットワークも巧みなため、井上が勝つだろう。しかし、予想は拮抗している。右利きのサウスポーである中谷は長身でリーチが長い。どちらも破壊力のあるパンチを誇る。
日本のボクシング・シーンを特徴づけているのは、他国の歴史的なボクシング・シーンとは少し異なり、クリーンでストイックな真面目さだろう。日本では青少年の教育手段として普及している空手などの武道を始めた者が多い。
井上も中谷も子供の頃から空手を習っていた。二人ともボクシングの夢を後押ししてくれる愛情深い家庭で育った。
井上の父親は長年のトレーナーであり、親友でもある。
10代でボクシングを学ぶために渡米し、ロサンゼルスで定期的に練習している中谷は、どこに行くにも弟がそばにいる。
ルディ・エルナンデスはこのスポーツで最も尊敬されているトレーナーの一人で、中谷のトレーナーを務めている。
「ゴングが鳴るまでわからない」とエルナンデスは試合の行方について語った。「二人の偉大なファイターがいる」
徹底した紳士である井上も中谷も、トラッシュトークをすることはなく、常に相手に敬意と微笑みをもって接する。
「壮絶な試合をお見せしたい」と井上は記者団に語った。「私は中谷というファイターを研究し、知り尽くしています」
5月2日、どちらかのボクサーが初の敗北を味わうことになる。
しかし、引き分けはありえないのか?ジムでのインタビューで記者は中谷にそう尋ねた。
中谷はただ微笑んだ。
「可能性は低いですね」
「でも、可能性はあります」
AP







