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ガザへの援助物資の物流について知っておくべきこと―イスラエルとハマスによるもうひとつの戦い

ガザへの援助物資の物流について知っておくべきこと―イスラエルとハマスによるもうひとつの戦い
2025年7月28日、ガザで、飢餓危機の中、人道支援を受けられない避難民が残り物の食料で生き延びながら集まっている。(REUTERS)
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24 Dec 2025 13:23:32 GMT9
24 Dec 2025 13:23:32 GMT9

エルサレム:ガザの停戦から2カ月半が経過し、戦火に見舞われたパレスチナ人に届けられる物資が、再び激しい議論の対象となっている。

その根底にあるのは、米国が支援する停戦の下で、イスラエルが十分な人道支援を受け入れるという重要条件を遵守しているかどうかという問題である。イスラエルは遵守していると主張しているが、人道支援団体やハマスが統治するガザ保健当局のデータからは、その主張には異論がある。

ガザ地区に入域するトラック台数をめぐる議論が繰り広げられている。しかし、それは物語の一部に過ぎない。大半のトラックは民間セクターが運営し、多くのパレスチナ人が手にできない商業物資を運んでいる。

この論争について知っておくべきことは以下の通りだ。

トラックに関するイスラエルの主張

停戦合意では1日あたり最低600台のトラック輸送が求められているが、この数字が特に援助物資輸送トラックを指すかは不明だ。イスラエルは10月10日の停戦発効以降、この条件を満たしていると主張している。イスラエル南部の拠点から援助物資の配送を調整する最も親密な同盟国である米国は、イスラエルが過去5週間この条件を満たしていると述べている。

しかし、COGATとして知られるガザへの援助調整を担当するイスラエル軍機関によれば、これらのトラックの約80%は民間の車両だという。

効果はまちまちだ。ガザの市場では品揃えが改善され、小麦粉や肉などの必需品の高騰も緩和され始めたが、2年に及ぶ戦争の後では大半の人々が商品を購入できない。またタバコや携帯電話、スナック菓子といった多くの商業物資は、広範な栄養失調の問題を解決しない。

商業物資は「援助物資よりも優先されることが多いが、人道的ニーズには対応していない」と、非営利団体Refugees Internationalは先週の声明で述べている。

COGATによると、トラックの約70%が食料を運んでおり、「残りは医療機器、シェルター用品、テント、衣類、その他の必要不可欠な人道支援物資を運んでいる」という。

COGATは、そのような詳細を共有することはハマスに有益として、統計データの内訳を明らかにしなかった。COGATが運営するガザ支援に関する統計データは、停戦開始後、更新が止まっている。

その他のトラック

人権団体などは、イスラエルがガザ地区への検問所を管理しており、どれだけの支援物資や商業物資が流入しているかを追跡できる唯一の立場にあると指摘している。

ノルウェー難民評議会(Norwegian Refugee Council)の広報顧問であるシャイナ・ロウ氏は、「具体的に何がどれだけ入ってきているのか、透明性はほとんどありません」と述べた。

世界の食料安全保障専門家は先週、ガザ地区全体が飢餓の危険にさらされていると指摘したが、8月に飢饉が宣言されたガザ市を越えて飢饉が広がる事態は回避されたと述べた。イスラエルはこの報告を「歪曲された」「偏った」ものだと反論した。

先週の報告書はイスラエルの主張を否定した。著者らはイスラエルから提供されたと主張するデータを引用し、停戦後の10月には平均540台(援助物資輸送車と商業用トラックを含む)が毎日ガザ地区に入域し、11月の平均は581台だったと述べた。いずれの数値も600台という要件を下回っている。

一方、ガザ地区内の関係者は、トラックの数はそれより少ないと主張している。

世界食糧計画(WFP)が今週発表した報告書によると、12月の最初の2週間は、援助物資と商業物資を積んだトラックが毎日平均256台入域したという。 報告書は、ガザの商工会議所とハマス系のパレスチナ救済問題担当省を引用した。

これらの統計が、イスラエルと大きく異なる理由は明らかではない。

WFPの報告書はまた、商業物資の物流でさえ、しばしば「複雑な承認システム」に直面し、エジプトとのラファ検問所や占領下のヨルダン川西岸地区から入るトラック1台あたり数千ドルに達する「法外な手数料」がかかると指摘している。そのため、卵や野菜などの必需品の価格が高騰している。

民間部門を超えて

ガザに入域する非商用トラック、つまり輸送量の約20%は、国連や援助団体、あるいはさまざまな国への配送を担っている。イスラエル政府はガザに援助を提供していない。

国連の統計データは、国連機関やパートナーからの援助がガザの検問所をどれだけ通過し、どれだけ目的地に到達したか追跡している。国際政府から提供された援助を、追跡している独立機関はない。

10月10日の停戦開始から12月21日までに、9,379台のトラックがガザ地区の目的地に到達し、その支援物資の重量の80%以上を食糧が占めた。

つまり、その期間中、平均して1日あたり約130台のトラックが目的地へ到着したことになる。統計データによると、同時期に156台のトラックが飢えた群衆や武装集団に襲撃された。

しかし、アルミフレームのテントなど、イスラエルが軍事目的に使用される可能性があると判断した品目は拒否されるなど、イスラエルによる制限があるため、トラック内の援助物資の量は大きく変動する可能性がある。

世界食糧計画(WFP)によれば、このような矛盾のために、今月初めには食糧配給が削減され、ガザの一部の世帯では、「可能な限り多くの人々に行き渡るように」と、最低限必要なカロリーの75%に相当する食料が配給された。

飢餓への影響

食糧危機に関する世界的権威による先週の報告書によれば、停戦後、ガザの食糧安全保障には「顕著な改善」が見られたという。しかし、統合食料安全保障段階分類(IPC)は、状況は依然として 「非常に脆弱」であると述べている。

報告書によれば、ガザ地区のニーズは依然として膨大であり、妨げられない支援が必要であると述べた。

パレスチナ人らはAP通信に対し、ガザの市場では最近は商品が増えているものの、ほとんどの人々はそれらを買う余裕がないと語った。

国際救援委員会の緊急事態担当副委員長であるボブ・キッチン氏はIPC報告書発表後、「アクセスは深刻な不平等状態にあります」と述べた。さらに「ガザに流入する食料の多くは栄養価が低く、お菓子や糖分を含む飲料などが大半を占めており、栄養不良からの回復にはほとんど寄与していません」と続けた。

AP

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