元福島作業員、捨てられたペットに人生を捧げる

浪江(日本):福島原発事故現場からほど近い場所で、元原発作業員の赤間徹さんは、15年前の大惨事の後に捨てられた何十匹ものペットの世話をしている。
2011年3月11日の地震、津波、原発事故という3つの災害から飼い主が逃げ出し、置き去りにされた動物たちに63歳の彼は餌を運ぶ。
「私たちが何年も働いていたこの原発のせいで、動物たちはこうなってしまったのです」と赤間さんは猫たちに囲まれた北日本の自宅でAFPに語った。
「本来であれば、ペットとしての生活を送れるはずだったのに、この事故のせいで捨てられたのです」
「私は彼らを守ることが私の義務だと思いました」
赤間さんは、記録的な強い地震によって引き起こされた震災の後に見たものを決して忘れることはないだろう。
津波は18,500人の死者・行方不明者を出し、東北沿岸にある福島原子力発電所には水の壁が押し寄せ、壊滅的なメルトダウンを引き起こした。
一日後、住民に避難命令が出され、赤間さんの家の前を通る国道には車の列が途切れることなく続いた。
「鎖につながれていない犬たちは、食べるものを求めてさまよい始めました」
「誰もいなくなり、妻と私が食べ物を配っているだけでした」
怒り
その後、赤間さんは動物たちを自宅に引き取り始めた。最初は40匹、次に50匹。
それから10年半が経ち、彼は1000匹以上の動物に里親を見つけ、他の理由で捨てられた新しいペットを引き取り続けている。
ペットを家の前に置き去りにする飼い主たちに「憤りを感じる」こともあるという。
「反省している人もいるが、単に動物が迷惑になったからそうしている人もいる」と彼は言う。
「困難な時、もちろん……人が優先するのは人間ですが、動物も生き物であり、家族の一員です。まるで自分の子供を捨てるようなものです」
原発事故後、一部の住民はバスで避難したが、動物は乗せられなかった。
「涙を流しながら、誰かペットを連れていってくれないかと頼むお年寄りもいました」と彼は振り返った。
震災から1ヵ月後、赤間さんも避難を余儀なくされたが、原発での仕事とペットの世話のために毎日戻ってきた。
「彼らが飢えを知っていたので、良い生活をさせてあげたいと思ったんです」
彼らは『私を見守ってくれている』
この15年間、赤間さんは原発事故後に受け取った賠償金のほとんどすべてを動物たちのために使い、彼らの世話と食費のほとんどを負担し続けてきたという。
「集金やクラウドファンディングに手を出す時間はありません」と彼は説明するが、寄付を受けたこともある。
赤間さんの日課は、新入りの動物たちが最初の日々を過ごすケージの掃除、餌やり、犬の散歩、そして新しい動物の受け入れである。
「休む暇はありません。正直なところ、以前の仕事の方が楽だったような気がします」
「でも、彼らのおかげで病気にならずに済んでいます。たぶん、彼らなりの私への感謝の気持ち、私を見守ってくれているのでしょう」
当初、赤間さんは亡くなった動物たちの遺灰を自宅に保管していたが、やがて外に墓を建て、「安らかに眠ってください」と刻まれた約30匹の犬とさらに多くの猫の遺灰を納めることになった。
赤間さんの弟が工場の下請け仕事を引き継いだことで、赤間さんは現在生活を共にしている47匹の猫と7匹の犬のためにフルタイムを捧げることができるようになった。
「私が今もこうして生きていられるのは、動物たちが経験した苦悩を私の中に抱えているからです。それが私を支えているのです」
それでも彼は、後継者を見つけたいと考えている。
「私も年を取り始めたので、それが今一番の心配事です」
「でも、私は最後までこの仕事を続けたいのです」
AFP






