サウジアラビアと日本の伝統が織り交ぜられたサウジ建国記念日の祝賀イベント
リヤド:9月18日にリヤドで開催されたサウジアラビア建国記念日の祝賀イベントでは、サウジアラビアの要素を取り入れた日本の抹茶茶碗、現地の植物を使った生け花、そしてサウジアラビアをモチーフにした刺繍が施された着物の帯が披露され、両国の文化の融合が表現された。
森野泰成・駐サウジアラビア日本大使も出席した「Cultures in Bloom」は、Washi Bloomのスタジオで開催され、日本の茶道と生け花をサウジアラビアならではの要素を取り入れて表現し、同国の建国記念日を祝った。
このイベントは、サウジ人アーティストのオルーブ・アル=アンガリ氏が設立した生け花スタジオであるWashi Bloom、TORA Matcha、そしてサウジ人の茶道家ワファー・イード氏によるコラボレーションとして開催され、細やかなディテールから中心となる作品に至るまで、随所にサウジアラビアの要素が取り入れられていた。
イード氏は、自身で制作したものに加え、長年にわたり収集してきたサウジアラビアの風景、建築、伝統、文化的シンボルからインスピレーションを得た抹茶茶碗のコレクションを披露し、その中から客人にお気に入りの茶碗を選んでもらい、伝統的な茶道の作法に則り、抹茶を振る舞うことで、両国の文化の融合を表現した。
また、身にまとった着物の帯にもこのテーマが表現されており、サウジアラビアをモチーフにしたナツメヤシとラクダの刺繍が施されていた。

生け花もまた、二つの文化の交わる場となった。Washi Bloomは、ワディ・ハニーファに生育する花々やナツメヤシの葉など、サウジアラビアにゆかりのある植物を取り入れた生け花を会場で披露した。
これらの作品は、アル=アンガリ氏が日本滞在中に草月流のもとで学んだ生け花の理念に基づき、サウジアラビアの植物や自然の素材を日本の伝統的な芸術表現の中に取り入れたものである。
今回のイベントは、イード氏と日本のお茶文化との長年にわたる関わりから生まれたものでもあった。
イード氏は『アラブニュース・ジャパン』の取材に対し、日本での数年間の留学生活を経て、日本茶の栽培や生産から淹れ方に至るまで、日本茶がたどる一連の過程について専門的に学んだと語っている。

また、日本茶について学ぶ傍ら、裏千家で茶道の研鑽を積み、サウジ人として初めて裏千家の許状を取得した茶道家となった。ただ、日本のお茶文化とのつながりはイード氏個人にとどまるものではない。

イード氏によると、日本人の夫の家族は日本茶の栽培とのつながりがあり、祖母は茶道の師範を務めていたという。
現在もそのつながりは続いており、義祖母から受け継いだ茶道具を用いて抹茶を点てている。
日本の農家から直接仕入れた日本産抹茶を扱うサウジアラビアの企業、TORA Matchaは、抹茶をモチーフにした軽食や飲み物を提供し、茶会に彩りを添えた。
同社は、本格的な抹茶や日本のお茶文化への関心が高まるサウジアラビア市場において、日本の生産者とサウジアラビアの消費者をつないでいる。

一方、Washi Bloomは、日本で生け花を学んだアル=アンガリ氏が設立したスタジオで、リヤドを拠点として、プリザーブドフラワーや植物素材を用いた作品を手がけ、日本の構成美の理念と現代的な芸術的表現を融合させている。
森野大使のイベントへの参加は、この夕べに象徴される広範な文化交流を際立たせ、日本の伝統文化を単にリヤドで再現するにとどまらず、サウジアラビアの風土やアイデンティティが深く反映された、両国の絆を象徴するものとなった。
サウジアラビアの建国記念日に先立って開催された「Cultures in Bloom」は、サウジアラビアの伝統文化が日本の芸術文化を通して新たな形で表現される可能性を示し、それと同時に、日本とサウジアラビア、双方の文化が持つ個性を保ちながら、互いの要素を融合させる新たな試みとなった。







